📋 背景

近年、IT技術者の需要が高まり(供給が不足しており)、その影響はシステム保守にも及んでいます。

高い開発費を掛けて開発したシステムの担当者が、退社等で連絡が付かなくなる事例を見聞きします。

このような状況では誰もシステムのことが分からない状況に陥り、トラブルが発生した際の迅速な対応が困難です。

弊社にもこのような事例が複数寄せられております。

  • 開発を担当した社員が退社したのでリプレイスしたい
  • ドキュメントが存在しないので、保守できない
  • システム不具合が発生したが、改修できないので運用でカバーしている

弊社は、これらの問題を解決するための保守サービスを提供します。

当サービスでは、お客様のシステムに対して持続可能な保守活動を行い、信頼性と効率性を高めることを目指します。

⚠ 事例1) 月間PV5000万のサイト

類型: ファンクラブサイト (会員登録なし・決済なし・特殊仕様あり)

状況: AWS上に素のPHPで構築されたCMS

  • 構築した社員が退社してしまった
  • サーバー費用が高い
  • 不具合修正が不能なレベルでコードの可読性が低い
  • コードの差分管理がされていない
  • 外部サーバーから定期的な情報取得が必要 (ただし、取得した情報のログは存在せず)

解決策: システムリプレイス

  • 費用問題の解消: AWS → さくらのクラウド + Cloudflare + 監視のみAWSに変更 (サーバー費用70%減に成功)
  • コード面の解消: PHP独自CMS → WordPress + 一部React に変更、GitHubでのコード管理に移行

所感

もとのコードがひどく、またAWSの管理権限も不明だった上、リプレイス可能な規模でしたので、やむなくリプレイスとなりました。

また、契約以後の本番サイトのサーバーダウンは発生しておりません。

⚠ 事例2) B2Bサービスバックエンド

類型: B2Bサービスバックエンド (特殊仕様あり)

状況: 1日18時間監視が必要なサイト

  • いわゆる収納代行サービス
  • 障害発生時に30分以内の迅速な対応が必要
  • 外部サーバーから定期的な情報取得が必要
  • 時々メモリ異常が発生し障害へ繋がる

解決策: 弊社にて監視

  • 運用面での解消: 監視基盤をGoogle Cloudにて構築。
    • 通常使用する各指標・プロセス監視に加え、ディスク増加率やメモリ変動率、CPU使用率変動率などの差分情報も監視対象に追加
    • 各アラート「警戒」「緊急」に分けることで、警戒レベル、即対応レベルに分割し、緊急対応が必要な際に即対応可能な体制を構築
    • 緊急アラートを顧客の連絡網にも配布し、逐次状況説明可能な体制を構築

所感

障害発生からの要求対応時間が短く、監視基盤が構築完了するまでは社内ではかなりの疲弊が見られた。

このサービスでは契約以後2年間の運用で、残念ながら1度1時間のサービス停止が発生しております (可用性99.99%)。

⚠ 事例3) コーポレートサイト

類型: 一般サイト (お問合せ機能あり)

状況: 一般的なWordPressサイト

  • 不定期に自社商品の更新を行う
  • 保守契約業者との契約は解消している
  • サイトダウンしている (発覚に数日掛かっている)

解決策: 緊急対応・保守契約

  • サーバーへの接続情報をいただき、Webサーバーのログから原因を特定し、解消
  • サーバー死活監視を導入
  • ステージング環境を構築
  • WordPressの自動更新をOFFに変更し、月1回手動でプラグイン更新を行う体制に変更

所感

プラグイン関連の単純なエラー対応。月1回手動で対応するように変更したことで、エラーをステージング環境で再現可能となりました。

契約以後、本番環境での不具合は発生しておりません。

🧭 基本方針

  1. 既存のシステムを最大限活用できるよう調査いたします

    弊社からのリプレイスの提案はなるべく行わないようにしております。 初期費用が高くなる原因となりますし、既存の資産を最大限活用できれば幸いです。

  2. システムのドキュメント化を目指します

    弊社ではGoogle Documentを推奨しておりますが、Word, Excelでの納品も可能です。

    ドキュメント例)

    • システム全体仕様書
    • システム構成図
    • データベース定義書・ER図
    • 機能仕様書
    • テストケース仕様書
    • 運用手順書
  3. 作業開始前に確認を行います

    特に本番環境のみで運用されているシステムなどは作業内容がサービスに影響する可能性がございます。

😷 症状例

このような症状に対応できます。

  • ウェブサイトやアプリが全く開かなくなる。明らかに遅く、使いづらくなった。
  • ウェブブラウザに「安全でないサイト」と表示された。
  • 特定のボタンや機能が使えなくなった。
  • ウェブサイト上で広告が突然大量に表示される。
  • 正しい情報を入力してもログインできなくなった。
  • ウェブサイトのレイアウトが崩れて、正常に表示されなくなった。
  • スケジュールされているジョブが失敗し、エラーメッセージが出力される。
  • ジョブが予定よりも遅く終わる、またはタイムアウトになる。
  • ジョブが誤ったデータを出力する、または必要なデータが欠落している。

🔄 依頼の流れ

  1. お問い合わせください
  2. 状態をヒアリングいたします
  3. 調査に必要な情報をお伺いいたします。
  4. 調査いたします。
  5. 調査報告の後に適切な対応を行います。

🏷 料金設計

項目内容請求サイクル費用
調査費用状況調査をいたします [^1]スポット5万円〜
仕様書作成状況調査の後に作成する仕様書です [^2]スポット20万円〜
保守管理費AWebサイト月額1万円〜
保守管理費Bジョブサーバ月額5万円〜
加算項目ログイン機能-1万円〜
加算項目決済機能-3万円〜
加算項目規模目安: 月間PV〜1万--
加算項目規模目安: 月間PV〜10万-3万円〜
加算項目規模目安: 月間PV〜100万-5万円〜
加算項目規模目安: 月間PV〜1000万-7万円〜
加算項目規模目安: 月間PV〜1000万-7万円〜
スポット対応サーバ引っ越し[^3]-30万円〜
スポット対応サーバリプレイス[^4]-50万円〜
スポット対応緊急対応[^5]-10万円/日〜

[^1] 詳細な情報がテキスト化されている場合や簡易なシステムの場合は不要です。

[^2] 仕様書につきましては、他社に保守管理を委託する際に運用が可能なものという定義です。

[^3] 既存のサーバーと同様の機能を別のサーバーに移し替える場合を想定しています。

[^4] 既存のサーバーと同等の機能を別のプログラムを作成することで実現する場合を想定しています。

[^5] 主に当日対応が必要な作業を指します。

月額の保守管理には以下の基本項目が含まれます。

  • サーバーの常時稼働
  • 障害発生時の迅速な復旧 (一次報告1時間以内)
  • 月間0.5人日以内の軽微な修正

📍 お見積例

不具合の発生していないコーポレートサイト (仕様書等が存在しない場合)

  • スポット費用: 5万円 (調査費用)
  • 月額費用: 1万円 (保守管理費A)

不具合の発生していないコーポレートサイト (仕様書等が存在する場合)

  • 月額費用: 1万円 (保守管理費A)

不具合の発生していないECサイト

  • スポット費用: 5万円 (調査費用)
  • 月額費用: 5万円 (保守管理費A + ログイン機能 + 決済機能)

不具合の発生していないジョブサーバー

  • スポット費用: 5万円 (調査費用)
  • 月額費用: 5万円 (保守管理費B)

お問い合わせ

お問い合わせフォームもしくは以下のメールアドレスにお願いいたします。

[email protected]

updated_at: 2023-10-13, created_at: 2023-10-13